Onshapeは核となるCAD機能に加えて、データ&リソース管理やコラボレーションツール、セキュリティと監査制御、分析&レポート、アプリケーションストアなどを用いた統合機能を備える。
会見ではOnshapeのエンジン設計担当者と部品設計を担当するサプライヤーが、お互いリモートでコラボレーションするデモンストレーションを披露した。メールアドレスではなくMicrosoft Azureのシングルサインオンでテナントにサインインし、ドキュメントページに並んだCADデータの共有状況やバージョン(編集履歴)情報の確認方法を紹介した。
「CADデータはクラウドで展開されるため、ユーザー環境にはグラフィック情報のみ描画している。重い(部品が多い、複雑な構造の)データでもスムーズに動作する」(PTCジャパン 製品技術事業部 CAD技術本部 本部長 執行役員 財前紀行氏)
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サプライヤーがアップロードした部品データをエンジン設計担当者がチェックし、修正箇所をコメントとして残すと、サプライヤー側のウェブクライアントのアクションアイテムに役割として並ぶ仕組み。後は指示に応じてデータ修正と承認を相手に求めていた。
また、操作や編集時のCADデータ描画も同期する。筆者はオンライン会議で記者会見に参加しているため、コマ送りで描画されていたが、担当者の説明によればスムーズに描画されるという。
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