Microsoftは、「Chromium」ベースの「Edge」(「Chredge」とも呼ばれる)バージョン88を「Stable」チャネルにロールアウトした。このバージョンのChredgeには多くの新機能が盛り込まれており、そのほとんどはすでに数カ月にわたってテストされている。
Edge 88には、Microsoftが2020年3月に発表した「パスワードモニター」機能が追加される。パスワードモニターは、「LastPass」や「Dashlane」などのパスワードマネージャーとはまったく異なるものだ。Chredgeのパスワードモニター機能は、自動入力のために保存した認証情報がダークウェブに流出したものと一致していないかを確認し、一致したものがあった場合は、ユーザーに対処を促す通知をブラウザに表示する。1月21日のブログ記事によれば、Edgeユーザーがこの機能を使えるようになるまでに、数週間ほどかかる可能性があるという。パスワードモニターはWindows 7、8、10で利用できる。
Edge 88には、付属のパスワードジェネレーターを使うオプションも追加された。この機能は、過去のテストビルドでお目見えしたもので、ユーザーが新しいアカウントを登録するときや、既存のパスワードを変更するときに使用できる。パスワードジェネレーターは、Windows 7、8、10だけでなくmacOS版にも提供される。
また、履歴とタブの同期機能もロールアウトされる(筆者を含む多くの一般ユーザーは、この数週間の間に、すでにこれらの同期機能を利用できるようになっているはずだ)。履歴とタブの同期は、デスクトップかモバイルかを問わず、同じプロフィールでサインインしているすべてのデバイスで利用できる。
macOSのユーザーは、自動プロフィール切り替え機能を利用できるようになる。この機能を使えば、仕事と個人のブラウジングを容易に切り替えることができる。またMicrosoftは、「Outlook」の新しいスマートタイルを使用して、Edgeのタブページから直接新しく受信したメールを確認できるようにするオプションを提供する。これも、作業フローが中断されるのを防ぐための機能の1つだ。
新しいEdgeには、非アクティブなタブのシステムリソースを解放してパフォーマンスを向上させる「スリープタブ機能」も追加される。スリープタブ機能は、ブラウザの設定メニューから有効化できる。また、今回のリリースでは、ユーザーが選択可能なテーマも追加された。さらに、今回のChredge 88のアップデートには、以前発表されたサイドバー検索機能も含まれている。ユーザーが単語を選択し、右クリックからこの機能を使って検索すると、サイドパネルが開いて検索結果が表示される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。