SAPジャパンとコンカーは、4月に東京・大手町の三井物産ビルへ本社を移転すると発表した。両社のオフィス総床面積を55%削減する。
現在の本社は、SAPジャパンが東京・半蔵門地区で10フロア、コンカーが同銀座地区で1フロアを利用しているが、新オフィスでは三井物産ビルの11~12階の2フロアに集約する。これにより総床面積は55%減少するが、1フロア当たりの面積は、SAPの場合で2.4倍に拡大させる。
両社は2020年2月から段階的にリモートワーク体制へ移行し、既に社員の9割以上がリモートワークを行っているという。SAPジャパンが2020年8月に社員にアンケート(有効回答955件)した結果、50%が「週1~3回程度の出社」、42%が「フルリモートワーク(出社なし)」を希望し、オフィスの在り方を根本から見直す必要があったとする。
SAPジャパン社員へのアンケート結果
新本社は活発なコミュニケーションを促し、社内外とのコラボレーションの場に適した環境を作るという。また、SAPジャパンのデジタルイノベーション施設「SAP Experience Center」や、三菱地所と共同運営するビジネスイノベーションスペース「Inspired.Lab」も大手町地区に所在するため、本社移転により3施設の連携も強化できるとする。