編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

マルウェア「Emotet」の国内感染は推定約500台--駆除活動が本格化

ZDNet Japan Staff

2021-02-22 14:50

 1月27日に欧米の司法当局がオランダでマルウェア「Emotet」のC&C(コマンド&コントロール)サーバーをテイクダウンしたことを受け、国内では2月22日以降に、感染端末の特定と端末利用者にEmotetの駆除を要請するなどの対応が始まる。テイクダウン後も国内に約500台の感染端末が存在している可能性があるという。

 Emotetは、なりすましメールなどに添付された不正なファイルや、メール内にあるリンク先からダウンロードされる不正なファイルなどを開き、細工されたマクロなどを実行してしまうことで感染する恐れがある。感染してしまうと、EmotetがC&Cサーバーなどと通信をしながら、別の端末を狙った感染攻撃を仕掛けたり、端末内あるいは端末が接続する先のIT環境内で機密情報を窃取したりするなどの攻撃を行う。

 警察庁は、海外の捜査当局から国内でEmotetに感染している機器の情報提供を受けたと発表。総務省やICT-ISAC、インターネットサービスプロバイダーと連携し、Emotetに感染している機器の特定と利用者に駆除対応を要請する取り組みを開始する。

 JPCERT/CCによると、海外からの情報により、国内では1月27日時点で約900のIPアドレスからの通信を確認した。2月5日からは感染端末のコンピューター名の情報も提供されているという。なお、コンピューター名が1つでもIPアドレスを切り替えている場合があり、2月以降も約500台の感染端末が国内に存在している可能性があるという。

国内でEmotetに感染している端末数の推移(出典:JPCERT/CC)
国内でEmotetに感染している端末数の推移(出典:JPCERT/CC)

 JPCERT/CCによると、テイクダウンによってEmotetの設定が変更され、感染端末では端末内の時計が4月25日正午になると、自動的にEmotetの機能が停止されると説明する。しかし、Emotetが停止しても、既に情報が窃取されていたり別のマルウェア(Ursnif、Trickbot、Qbot、Zloader)に感染したりしているなどの被害が予想され、対策が必要になるとする。

 Emotetの感染通知を受けた場合は、まずコンピューター名で感染端末を特定する。また、JPCERT/CCがEmotetの感染の有無を確認するツール「EmoCheck」を公開しており、感染端末を特定した場合に、以下の対応を案内している。

  • EmoCheck実行結果に表示されるイメージパスに存在するEmotetを削除する
  • OutlookやThunderbirdなどのメールアカウントのパスワードを変更する
  • ブラウザーに保存されていたアカウントのパスワードを変更する
  • 別のマルウェアに二次感染していないか確認する

 なお、別のマルウェアに感染していた場合に、端末の自動起動レジストリー(HKEYCURRENTUSER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run)やタスクスケジューラーに痕跡が残されている可能性あり、これらの設定で身に覚えのない「C:\Users(ユーザー名)\AppData\」「C:\ProgramData\」のフォルダーの参照があると、別のマルウェアの感染が疑われるという。

「EmoCheck」の確認結果画面
「EmoCheck」の確認結果画面

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]