Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間3月2日、2021会計年度第1四半期決算(1月31日締め)を発表した。業績は市場の予想を上回るものとなったが、主な事業部門の売上高はおおむね減少か横ばいだった。ただし同社は、「As-a-Service」に軸足を向ける中、経常収益は着実に伸びているとし、今会計年度の業績予想を引き上げた。
第1四半期の売上高は前年同期比2%減の68億ドル、純利益は2億2300万ドル(1株当たり17セント)だった。各種費用を除いた非GAAPベースの希薄化後1株あたり利益は52セントだった。
事前の市場予想は、売上高が67億200万ドル、1株あたり利益は41セントだった。
事業別に見ると、コンピュート事業の売上高は前年同期比1%減の30億ドルだった。ストレージ事業は前年同期比5%減の12億ドルだった。このセグメントのうち、「Nimble」を含むソフトウェア定義ソリューションの売上高は31%増、オールフラッシュアレイストレージの売上高は5%増となっている。
一方で、ハイパフォーマンスコンピュートおよびミッションクリティカルシステム事業(HPC&MCS)の売上高は前年同期比9%減の7億6200万ドルだった。
インテリジェントエッジ事業の売上高は前年同期比で12%増となる8億600万ドル、金融サービス事業の売上高はほぼ横ばいの8億6000万ドルだった。HPEによれば、第1四半期の年換算ベースの売上高ランレートは6億4900万ドルで、前年同期比で27%増加した。
最高経営責任者(CEO)のAntonio Neri氏は、「当社の売上高は見通しを上回り、粗利益率と営業利益率も大幅に伸びて、大半の事業で高い収益性を実現した」と述べた。「当社の献身的、情熱的で回復力に優れたチームメンバーは、顧客が求めるものの提供と当社の中核事業を強化する事業戦略の実行に力を集中し、引き続き成長領域の強化に努め、As-a-Serviceへの転換を加速して、長期的に持続可能で収益性の高い成長に向けて取り組んでいる」
HPEは、今後の業績見通しについて、第2四半期の非GAAPベースの1株あたり利益を38~44セントとした。市場の予想は38セントとなっている。また、通期の見通しについても非GAAPベースの1株あたり利益を以前の1.60~1.78ドルから1.70~1.88ドルに引き上げた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。