OKI、羽田空港で遠隔操作ロボットの実証実験--4つのカメラ映像を俯瞰合成してシームレスに表示

NO BUDGET

2021-03-12 16:55

 沖電気工業(OKI)は、4つのカメラ映像を俯瞰合成してシームレスな映像を表示するリアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」の実証実験を2020年12月に羽田空港で実施した。

 フライングビューは4台の魚眼カメラと映像合成部、表示部で構成。カメラの映像から周囲360度の俯瞰映像を合成し、表示された映像を自由な視点から見ることにより、広域のシームレスなモニタリングが可能なシステム。カメラ映像の合成を映像処理能力の高いFPGA(field-programmable gate array)上で行うことにより、小型・省電力で高画質の映像処理をリアルタイムに実現する。

 今回の実験は、日本航空(JAL)が羽田空港でトライアル運用中の遠隔操作ロボット「JET」にフライングビューを搭載して実施した。JETは現在、羽田空港第1ターミナルにおいて搭乗手続きに関する案内や顧客からの問い合わせに対応している。空港スタッフがJETを通して人やモノとの適切な距離を保ちながら、顧客の状況に応じた的確な案内を実施するためにはJETの周囲の情報をより正確に把握することが課題となっていた。

JET正面のフライングビュー映像
JET正面のフライングビュー映像
JET背面のフライングビュー映像
JET背面のフライングビュー映像

 実験では、JETにフライングビューを搭載し、人や設置物の存在、距離の直感的な把握に加え、人の表情や手荷物の識別、搭乗券・国際線を想定したパスポート記載内容の確認など多岐にわたる検証を行い、フライングビューの有効性を評価した。フライングビューに搭載された4つのカメラの映像を俯瞰合成することで、JETを含めた周囲の全体状況を一つの画面でリアルタイムに把握することが可能となる。

 この映像を用いたJETのサービス提供について検証した結果、空港スタッフが遠隔操作を行う場合において、フライングビュー映像を用いることで操作性が飛躍的に向上することが確認できた。

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