ノキア、最大1万人の人員削減を計画--5Gなど強化へ

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-03-17 11:58

 Nokiaは最大1万人の人員削減を実施し、5Gネットワーク事業などへの投資に充てる計画を明らかにした。

 Nokiaが現地時間3月16日に発表した組織再編計画によると、2023年末までに6億ユーロ(約780億円)のコストを削減する見通しだ。徐々に新製品や研究開発への再投資に充てられるという。

 Nokiaは18日に開催する「Capital Markets Day」で、戦略や長期的な見通しの概要を説明するとしている。

 Nokiaのターゲット市場は、5Gやクラウド、デジタルインフラストラクチャーとなる。

 Nokiaによると、リストラ関連の費用はおよそ6億~7億ユーロとなる見通しで、50%は2021年、残りは2022年と2023年に予定されている。

 人員削減の規模は市況を見て判断するとしている。最終的に、現在9万人の従業員数が8万~8万5000人となる見通しだという。

 Nokiaは3つの事業グループを形成する。

 Mobile Networks(モバイルネットワーク)は、ワイヤレスモビリティネットワークや関連サービスに注力し、5Gの研究開発への投資を強化する。

 Cloud and Network Services(クラウドおよびネットワークサービス)は、「as-a-service」モデルへの移行を進め、新たな成長機会にあらためてフォーカスする。Nokiaは3月15日、Amazon Web Services(AWS)MicrosoftGoogle Cloudとの提携を発表している。

 Network Infrastructure(ネットワークインフラストラクチャー)は現状をほぼ維持するが、研究開発への投資を拡大し、顧客の需要に応じ、ポートフォリオのイノベーションを支える新たな機能の計画を強化する。

 Nokiaは2月、予想を上回る第4四半期決算を発表した。売上高は66億ユーロ、1株あたり利益は0.14ユーロだった。2020年通年の売上高は219億ユーロとなった。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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