Nokiaは現地時間10月14日、Google Cloudをクラウドインフラのプロバイダーとする複数年契約を締結したと発表した。Nokiaによると今後18~24カ月をかけて、世界各地に展開している同社のデータセンターおよびサーバーとともに、さまざまなソフトウェアアプリケーションをGoogle Cloudのインフラに移行するという。
Nokiaは今回の契約について、クラウドファーストなIT戦略に向けた運用上のシフトを反映したものだとした。また、Nokiaのデジタルな運用管理を強化し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの中、リモートで働く従業員のコラボレーション能力を拡充するほか、顧客へのサービス提供を強化するための取り組みだとしている。
この契約によりNokiaは、Google Cloudの製品やサービス一式を利用する。Nokiaのインフラやアプリケーションは今後、パブリッククラウドやSaaSモデルを介して稼働することになる。また両社は、Nokiaがデータセンターからの移行を迅速なスケジュールで進められるようにするための、カスタマイズされた移行アプローチを策定した。両社によると、Google Cloudは戦略的システムインテグレーターやソリューションスペシャリスト、エンジニアを派遣して確実な移行を保証するという。
NokiaのグローバルITインフラ担当バイスプレジデントを務めるRavi Parmasad氏は、「Nokiaは自社の運営と業務の方法を根底から変えるデジタル変革の道を歩んでいるところだ」と述べ、「これは、顧客のニーズに応えるという終わりなき目標に突き進んでいく上で、従業員間の円滑なコラボレーションを支えるために不可欠なものだ。Nokiaのデジタルに関する強い意欲と計画を考えれば、NokiaがGoogle Cloudとともに当社の取り組みを加速させるために今一歩前に進むとともに、これをすべてセキュアでスケーラブルな形で実現するには理想的なタイミングだ」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。