Microsoftの「Chromium」ベースの「Edge for Linux」にサインインと同期のサポートが追加され、お気に入りやパスワード、ブラウザーのデータ、拡張機能を複数のデバイスで同期できるようになる。
この同期機能は「Edge 91.0.831.1」で「Dev」チャネルにリリースされているため、数週間以内に「Stable」チャネルでリリースされるだろう。
Microsoftによると、この機能は現在、個人用のMicrosoftアカウントでのみサポートされている。「Azure Active Directory(Azure AD)」アカウントはまだサポートされていない。
デフォルトで無効になっているが、アドレスバーに「edge://flags」と入力して、「MSA sign in」(MSAサインイン)の実験機能を検索し、有効化できる。
プロファイルダイアログにサインインした後、「Sync」(同期)を選択し、そのアカウントを使用しているデバイス間でお気に入りやパスワード、閲覧データなどを同期することができる。プロファイルダイアログには、同期のステータスが表示される。
この同期機能は現在、Devチャネルの一部となっているため、問題が発生する可能性もあるとMicrosoftは説明している。同社はブラウザーがクラッシュするなどの問題を緩和する方法も提示している。
Microsoftは10月、EdgeブラウザーのLinux版プレビューをリリースした。「Debian」「Ubuntu」「Fedora」「openSUSE」などのLinuxディストリビューションに対応する。
さらに今回のアップデートでは、Edge for Linuxでシステムテーマを使用することも可能になった。
またMicrosoftは、「Microsoft Editor」拡張機能など、一部の拡張機能がLinuxで機能しない問題について調査中だとしている。これらの拡張機能をインストールすると、すぐにクラッシュし、無効化されるという。
さらに、ユーザーがインターフェースをパーソナライズできるよう、Microsoftは14種類の新しいテーマカラーを「Settings」(設定)に追加している。「Theme」(テーマ)セクションに、「Halo」「Sea of Thieves」「Microsoft Flight Simulator」といった「Xbox」関連のテーマもある。テーマは各プロファイルに固有のものとなっており、個人用プロファイルと仕事用プロファイルを区別しやすくなる。
また、メニューを右クリックし、「Immersive Reader」で現在のページを開くオプションも追加されている。PDFをセキュアモードで開くようにする新しい管理ポリシーもある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。