広島県東広島市は、ServiceNowの「Now Platform」を活用し、同市の市民と市役所、市立小中学校、幼稚園などがインターネット上で双方向に情報共有や手続きなどを行う行政サービスの窓口「東広島市 市民ポータルサイト」を開設した。ServiceNow Japanが発表した。
Now Platformは、人工知能(AI)を備えたワークフローエンジンを活用して、働き方の簡素化や直感的な体験を提供するクラウド基盤。第1弾のサービスとして4月1日から、「小中学校や幼稚園からの情報配信/閲覧」「ゴミ収集の通知」「希望する分野に応じた市からのお知らせ」を提供している。
東広島市 市民ポータルサイト(出典:ServiceNow Japan)
このポータルサイトでは、同市が提供する情報の中で関心のあるトピックスを登録することで、eメールやコミュニケーションアプリからプッシュ通知で情報を得ることができる。また、学校や幼稚園の保護者向けの情報を提供することで、例えば参観日の告知やその参加可否の回答を児童/生徒を介することなく市民ポータルサイト上で行える。さらに住所を登録することで、地域によって異なるゴミ収集日を前日にeメールかコミュニケーションアプリを通してプッシュ通知を受け取れる。
同市ではポータルサイトの基盤について、市民が普段利用しているコミュニケーションアプリと連携しやすいこと、市役所が活用している基幹システムなどとの情報連携が可能なこと、機能やサービスの改良を日常的に内製で行えることなどを要件としていた。そこで、ローコード/ノーコード開発が可能な基盤であることなどを評価し、Now Platformの採用を決定したという。
今後は、学校や幼稚園が活用しているシステムと連携することで、児童/生徒の情報管理や活動記録といった事務処理を簡易化していく。また、市民が東広島市で生活していく上での課題を市民ポータルサイト内で提起/共有し、それを解決するためのアプリを市民が開発することに活用することも検討している。