本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、日鉄ソリューションズ(NSSOL)が提供するマネージドクラウドサービス「absonne(アブソンヌ)」の新サービスを取り上げる。
マネージドクラウドサービス「absonne」を強化
日鉄ソリューションズは先頃、ミッションクリティカルシステムに対応したマネージドクラウドサービス「absonne」の新サービスを5月14日に提供開始すると発表した。absonneとパブリッククラウドサービス、オンプレミス環境の組み合わせにより、最適なITインフラ基盤を提供していく構えだ。(図1)
※クリックすると拡大画像が見られます
システム基盤にクラウドを利用することが増えてきた中で、ITインフラを最適化するためには特定のクラウドの一極集中ではなく、コスト、セキュリティ、可用性などの観点から、プライベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミスを適材適所で利用していくハイブリッド/マルチクラウド環境が求められている。
中でもミッションクリティカルシステムの基盤としては従来オンプレミスやプライベートクラウドが採用されてきたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドネイティブへの期待の高まり、コンテナ管理基盤など最新テクノロジーの台頭を受け、企業が求める要件が変化してきている。
そこで、NSSOLはこうしたニーズに対応するため、absonneに新たなサービスを加えることにした。同社は2007年にabsonneを提供開始して以来、14年にわたってさまざまな業種の顧客にクラウドサービスを提供し続けてきた。新サービスでは最新テクノロジーを活用したアーキテクチャの採用により、ミッションクリティカルシステムに最適なマネージドクラウドサービスとしての機能を強化する。新サービスの主な特長は次の4つである。