Microsoftは米国時間6月28日、「Windows 11」の最初のプレビュー版を「Windows Insider」プログラムのDevチャネル向けに公式にリリースしたと発表した。このプレビュー版「Build 22000.51」には、24日のWindows 11発表イベントで紹介された機能すべてではないものの、そのいくつかが含まれている。また、新たな「Microsoft Store」の最初の公式プレビュー版とともに、Windows 11との親和性を高めるためにUIを刷新した「Office」のテストビルドも28日に利用可能になっている。
Build 22000.51は、中央に配置された新たな「スタート」メニューやタスクバーだけでなく、「ロック画面」の要素やテキスト、「ウィジェット」、「スナップ」のレイアウト、再設計された「設定」画面、新たなWindowsサウンドやテーマといった特徴を有している。今回リリースされたプレビュー版には、TeamsのChatボタンや、「フォト」のようなアプリのアップデート版は含まれておらず、これらすべては後日のテストビルドで提供される見込みだ。またMicrosoftは同日、プレビュー版Storeのテスターに対して新たなデザインを提示したものの、「Android」アプリを実行できる機能などはまだ提供していない。
今回のWindows 11テストビルドには、新たなOOBE(Out Of Box Experience:ユーザーがPCを箱から取り出して使えるようにするまでのエクスペリエンス)も含まれている。新たなアニメーションのほか、「Get Started」アプリもある。さらに今回のビルドでは、アップデート時の再起動までに要する時間を見積もる機能を一部のテスターに提供している。この情報はスタートの下の電源メニューに表示される。
Windows 11のテスターは、新たな「スタート」エクスペリエンスの一環として用意されている、ページ分割されたグリッド内に「ピン留め」したアプリや、最近アクセスしたコンテンツを再配置する機能についても試用できる。検索ボックスはまだ新たな「スタート」エクスペリエンスの一環に含まれていないものの、新しい「通知センター」や「クイック設定」は利用可能になっている。
新しい「ファイルエクスプローラー」は、Insiderテスターが3月より利用可能になっていたものからアップデートされ、リボンの代わりにコマンドバーを搭載するようになっている。アプリ開発者はいずれ、新しいコンテキストメニューを拡大できるようになる。
ウィジェットのオプションは現在、カレンダーや天気、地元の交通情報、「Microsoft To Do」リスト、「OneDrive」からの写真、ニュースなどにアクセスできるようになっている。ウィジェットにはタスクバーの新しいアイコンからアクセス可能だ。
またタッチキーボードのパーソナライズ機能や、「音声入力」機能を試すこともできる。入力機能に関して、今回のビルドには3本指、4本指のタッチジェスチャー、「Pen」メニューなどに対応している。ディスプレイの改善については、ダイナミックリフレッシュレートや「Auto HDR」のサポートなどがある。