クラウド型インテグレーションプラットフォームなどを提供するBoomiは、企業のERP(統合基幹業務システム)戦略に関する調査結果を発表した。これによると、回答者の76%が、アプリケーションの標準化と統合に投資しており、72%がアプリケーションの刷新とクラウドへの移行に取り組んでいることが明らかになった。
また。97%の回答者は「必要に応じてアプリケーションとデータを統合する柔軟性を得るためにハイブリッドインテグレーションプラットフォーム(HIP)モデルをIT戦略として採用している」と述べている。
さらに58%が、ERPは2022年までにオンプレミス環境のみで運用するシステムではなくなると予測している。さらに回答者の大半は、IT環境の刷新を妨げる幾つかの障害として、予算の制約(38%)、複雑なハイブリッドIT環境(37%)およびレガシーテクノロジーに起因するプロセスの障害(35%)を挙げている。
この調査は、1675人のCTO(最高技術責任者)とエンタープライズアーキテクトを対象としたもの。調査結果からBoomiは、多くのユーザーがERPの統合戦略の展開に苦労していると指摘する。
回答者の51%が「可能な限り最高のユーザーエクスペリエンスを提供することが、統合テクノロジーを採用する動機である」と述べる。だが47%は、「現在利用する統合ソリューションを活用して課題に対応することに苦慮している」と回答した。42%は「これらのソリューションの維持には高いコストがかかる」とし、38%は「複雑なハイブリッドテクノロジー環境に対応できない」と回答しているという。
その他の回答では、ERPスイートをクラウドに移行することで得られる最大のメリットとして、ビジネス効率の向上(33%)、ITの俊敏性の向上(32%)、ビジネスの成長の促進(30%)を、合わせて95%の企業が挙げている。