調査

ERP戦略で「アプリケーションの標準化と統合」に投資は8割-- Boomi調査

NO BUDGET

2021-06-29 16:46

 クラウド型インテグレーションプラットフォームなどを提供するBoomiは、企業のERP(統合基幹業務システム)戦略に関する調査結果を発表した。これによると、回答者の76%が、アプリケーションの標準化と統合に投資しており、72%がアプリケーションの刷新とクラウドへの移行に取り組んでいることが明らかになった。

 また。97%の回答者は「必要に応じてアプリケーションとデータを統合する柔軟性を得るためにハイブリッドインテグレーションプラットフォーム(HIP)モデルをIT戦略として採用している」と述べている。

 さらに58%が、ERPは2022年までにオンプレミス環境のみで運用するシステムではなくなると予測している。さらに回答者の大半は、IT環境の刷新を妨げる幾つかの障害として、予算の制約(38%)、複雑なハイブリッドIT環境(37%)およびレガシーテクノロジーに起因するプロセスの障害(35%)を挙げている。

 この調査は、1675人のCTO(最高技術責任者)とエンタープライズアーキテクトを対象としたもの。調査結果からBoomiは、多くのユーザーがERPの統合戦略の展開に苦労していると指摘する。

 回答者の51%が「可能な限り最高のユーザーエクスペリエンスを提供することが、統合テクノロジーを採用する動機である」と述べる。だが47%は、「現在利用する統合ソリューションを活用して課題に対応することに苦慮している」と回答した。42%は「これらのソリューションの維持には高いコストがかかる」とし、38%は「複雑なハイブリッドテクノロジー環境に対応できない」と回答しているという。

 その他の回答では、ERPスイートをクラウドに移行することで得られる最大のメリットとして、ビジネス効率の向上(33%)、ITの俊敏性の向上(32%)、ビジネスの成長の促進(30%)を、合わせて95%の企業が挙げている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]