調査

パスワードの保管方法トップは「紙に書き残す」--Dropbox Japan調査

大場みのり (編集部)

2021-07-30 11:31

 Dropbox Japanは7月29日、コロナ禍におけるテクノロジーの利用動向調査の結果を発表した。同社は、「コロナ禍でテクノロジーの便利さを再認識」「デジタルでコミュニケーションの制約解消を図った若年層」「『ニューノーマル』時代におけるクラウドサービスの可能性」という3つの発見があったとしている。

 同調査は5月7~9日、国内の18~69歳の男女2000人を対象にインターネットで実施された。

コロナ禍でテクノロジーの便利さを再認識

 同調査で新型コロナウイルス感染症の流行以降の意識の変化について聞いたところ、「デバイスの便利さを改めて認識した」という回答が63.8%と最も多く、学生に絞ると84.2%に上った。大切だと思うデータに関しては、上位から「ウェブサイトやアプリのパスワード」(91.6%)、「家族や友人知人の連絡先」(89.6%)、「写真や動画」(87.9%)だった。

デジタルでコミュニケーションの制約解消を図った若年層

 全体の51.5%が「コロナ禍で、人とのコミュニケーションに不自由を感じることがある」と回答し、特に18歳~30代の女性と学生の割合が高かった。「コミュニケーションで感じた不自由について、それを改善するために行った対策はあるか」と聞いたところ、仕事上ではメール(27.1%)、ビデオ通話システム(25.4%)、コミュニケーションツール(21.8%)などを活用すると答えた一方、プライベートではコミュニケーションツール(42.1%)、電話(32.6%)、メール(25.9%)が中心だった(図1)。

図1(出典:Dropbox Japan) 図1(出典:Dropbox Japan)
※クリックすると拡大画像が見られます

「ニューノーマル」時代におけるクラウドサービスの可能性

 「大切な情報/データを保管する際、どのようなことを重視するか」という問いに対しては、「保管した情報やデータを必要な時に閲覧/利用できること」(56.1%)や、「長期にわたって保管できること」(55.8%)などを重視していた。この傾向について同社は、アクセスがしやすく長期保管が可能なクラウドはユーザーのニーズと親和性が高いとしている。

 一方、ウェブサイトやアプリケーションで設定したパスワードの保管方法については、「紙に書き残す」(49.1%)、「自分で記憶する」(38.7%)などの割合が高く、アナログな手法にとどまっていると分かった。情報やデータの保管方法に関しては、写真や動画などは「スマートフォンの内部ストレージ」(62.7%)、「PCのハードディスク」(45.9%)、「クラウドストレージサービス」(29.6%)を中心に利用しているという。

 加えて、クラウドストレージサービスを利用している回答者に対し、用途を聞いたところ、「データやファイルをバックアップしておくため」(58%)、「データやファイルを中長期的に保存しておくため」(40.4%)といった回答のほか、「PCやスマートフォンの容量を空けるため」(39.8%)、「データやファイルを他の人と共有するため」(30.6%)などもあった。

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