キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は、UTM(統合脅威管理)機器およびネットワークスイッチ機器とこれらによるセキュリティ対策の導入、運用、保守のサービスをパッケージ化した「まかせてITセキュリティ対策安心パック」の提供を中小企業向けに開始した。
同パックは、UTM機器に「FortiGate」シリーズ、ネットワークスイッチに「Sub Gate」を用いる。キヤノンS&Sが属するキヤノンマーケティングジャパングループでは、長らくFortiGateシリーズを取り扱っているといい、今回のパックではUTM機能のウイルス対策、不正侵入防御(IPS)、アプリケーション制御、DNSフィルタリング、URLフィルタリング、サンドボックスに加え、ラックの脅威検知シグネチャー「JLIST」を利用できる。Sub GateはDDoS(分散型サービス妨害)攻撃対策機能などを搭載するL2スイッチになる。
同社によれば、サイバー攻撃の高度化、複雑化によるリスクが高まる一方、中小企業には専任のITやセキュリティの担当者がほとんどおらず十分な対策ができないでいるという。今回のパックは、既存のUTMユーザーから寄せられる相談やサポート依頼などを参考に、新規にUTMを導入する企業へ運用と保守も同社が行うことで、負担を軽減できるようにしたという。
パッケージ内容
同パックは5年間の利用契約を前提に利用料を25%割り引く(同社比)。端末50台の場合の利用料260万円から(年換算52万円から)となっている。端末80台までを想定した3種類の商品構成をラインアップする。
同社では2021年末までに200社への販売を計画している。