オープンデータの課題「欲しいものが見つからなかった」「形式にバラツキ」

TechRepublic Japan Staff

2021-08-20 06:45

 オープンデータとビジネスデータを組み合わせられるデータ共有プラットフォーム「delika」を提供するコネクトデータは、オープンデータの認知度などをテーマに7月30日~8月1日に従業員数300人以下の企業の経営者や役員を務める男女300人をネットで調査。8月18日に結果を発表した。

 「政府や地方公共団体などが公表するオープンデータを、自社の課題解決や新規企画のために活用したことがありますか?」(単一回答)という質問では、「はい」が約2割、「いいえ」が約8割。近年オープンデータが増えている一方で、まだ活用しきれていない企業が多いことが分かったと指摘している。

(出典:コネクトデータ)
(出典:コネクトデータ)

 オープンデータの活用をしたことがないが、今後活用したいと思っている企業は約3割。「活用するためにどのような準備をしていますか?」(複数回答)という質問では、そのうちの約半数が「コストがかけられないため現状は見通しが立っていない」と回答し、コスト面を懸念してデータ活用を進めるための準備ができていない企業が多くいると指摘している。また、「データ利活用の知識・スキルを社員に身につけてもらう」という回答も約4割と次に多く、このことから、データ活用に関する専門の人材が不足していることが伺えるとしている。

(出典:コネクトデータ)
(出典:コネクトデータ)

 新型コロナウイルス感染症拡大でEC利用が増加するとともに、テレワークへの移行などあらゆるものがオンライン化され、分析する対象となるデータが増えていると説明。実際に「オープンデータを活用したことがある企業の中で、新型コロナウイルス感染拡大により活用できるオープンデータが増えていると思いますか?」(単一回答)という質問では、「非常にそう思う」と「そう思う」と回答した企業が合わせて半数以上となっている。データ活用にすでに取り組んでいる企業の多くが新型コロナウイルスの感染拡大によるオープンデータの増加を実感していることが明らかと解説している。

(出典:コネクトデータ)
(出典:コネクトデータ)

 オープンデータを活用する際の課題として「欲しいデータがなかなか見つからなかった」が約6割、「データ収集に時間がかかった」が約3割となっている。オープンデータを活用する前段階である、データ収集を課題視している企業が多いと分析している。

 また、「データ形式にばらつきがあり分析がしにくかった」という回答も3割以上となり2番目に多く、オープンデータを分析するためのデータの前処理に課題を感じている企業が多くあると指摘している。

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