「iPhone」と「iPad」のユーザーは、すでに最新のソフトウェアアップデートである「iOS 15」と「iPadOS 15」をインストールできるようになっている。Appleは、6月に開催された開発者向けの年次カンファレンスでこれらのアップデートについての発表を行い、「テキスト認識表示(Live Text)」機能や集中モード、「Android」ユーザーとビデオ通話「FaceTime」を行う機能などの主な新機能を紹介した。これらの機能はもちろん歓迎すべきものだが、話はそこで終わりではない。
ソフトウェアのアップデートにはよくあることだが、すべての新機能が発表ページなどに掲載されるわけではない。この記事で紹介する隠れた新機能は、iOS 15やiPadOS 15を含めたあらゆるプラットフォームを通じての私のお気に入りだ。以下の6つの機能は、現時点までに筆者が見つけたものだが、おそらく今後も多くの機能が見つかるだろう。
Safariのアドレスバーを元の位置に戻す
iOS 15にアップデートしたあと、「Safari」を開いて最初に気づくのは、アドレスバーが画面の下部に移ったことだろう。デザインが変更されたのは、特にiPhoneの大きな画面でSafariをより使いやすく、アクセスしやすくするためだと考えられる。筆者はたまたまこの新しい配置を気に入っているが、誰でもそう感じるわけではないだろう。幸い、Appleはアドレスバーを画面の上端に戻す手段を用意してくれている。ただし、その方法を見つけるのは簡単ではない。
Safariのアドレスバーは、簡単に画面の一番上に戻すことができる。
スクリーンショット:Jason Cipriani/ZDNet
それにはまず、Safariでウェブページを表示しているときに、アドレスバーの左側にある「ぁあ」(英語ではAA)のアイコンをタップする。すると、メニューの一番上に「上のアドレスバーを表示」というオプションが表示されるので、これをタップする。これでアドレスバーが画面の一番上に移動する。
後で新しいデザインをもう1度試してみたくなった場合は、同じ手順を繰り返せばまたアドレスバーを画面下に表示させることができる。ただしこの場合、アドレスバーを下に移動させるためのオプションは、メニューの一番下に表示される。
雨や雪が降りそうなときにプッシュ通知で知らせる
Appleは2020年に、Dark Skyの天気予報アプリとその開発チームを買収した。このアプリは、自分の住んでいる場所でいつ雨が降るのかといった情報を分単位で正確に予測できることで人気を集めていた。例えばこのアプリを使用すると、7分後に雨が降り始め、それが20分続くといったアラートを表示してくれる。そして多くの場合、そのアラートは正確なものだった。
iPhoneの「天気」アプリに、雨や雪が近づいたときにプッシュ通知で知らせてくれる機能が追加された。
スクリーンショット:Jason Cipriani/ZDNet
iPhoneの公式天気予報アプリに、Dark Skyのアプリのような機能が搭載されるのは時間の問題だったといえる。
同様のアラート受け取るためには、iPhoneで「天気」アプリを開き、右下の三本線のアイコンをタップして、右上のメニューボタンをタップする。その後「通知」を選択し、「現在地」の横にあるスイッチを「オン」にすればよい。