SCSKは、8月30日に言語AI(人工知能)における未知語学習の処理精度向上アルゴリズムに関する特許権を取得した。このアルゴリズムにより、言語AIの処理精度向上が見込まれ、学習処理時間の軽減やコスト削減が可能となる。
今回考案されたアルゴリズムは、BERTなどの単語辞書を有する言語AIにおいて、これまで明らかにされていなかった、既存の事前学習モデルに対して未知語を判定し、未知語を加えた辞書で再事前学習を行う。
同アルゴリズムの適用により、約30日を要するとされる学習(学習データ3GB・辞書の語彙数3万2000のBERT事前学習モデルに、学習データ500MB・辞書の語彙数4000をGPUを用いて再事前学習)が、1日で完了すると確認された。
活用ケースとしては、顧客の意見や要望からのニーズ/課題分析、FAQ(よくある質問)の自動引き当て、製品マニュアル検索などが挙がっている。契約書のコンプライアンスやプロジェクト報告書のリスクに関するチェック作業にも効果的だという。