NECがペット関連のデジタル事業--AI活用の異変検知機能も追加見込み

大場みのり (編集部)

2021-12-07 17:51

 NECは12月7日、同社の愛玩動物コミュニケーションプラットフォーム「waneco」のパートナーとして、猫用カメラ付きトイレ「Toletta」を提供するトレッタキャッツと協業したと発表した。NECは、猫のトイレタイミングを「LINE」で飼い主に知らせるサービス「waneco talk」を2022年1月から提供する。

 同社は、人とペットとの暮らしにおけるさまざまなサービスをIDでつなぎ、飼い主をサポートするwanecoの第一弾として、waneco talkを提供する。waneco talkでは、ユーザーである飼い主が留守番している犬や猫の様子を遠隔地からトーク形式で把握することが可能。

 トレッタキャッツのTolettaでは、トイレに取り付けられたカメラで猫が用を足す様子を動画と写真で記録するとともに、センサーが猫の体重や尿の量・回数などを24時間計測し、飼い主は専用のアプリで確認することができる。

waneco talkの利用イメージ
waneco talkの利用イメージ

 今回の連携により、猫が用を足したタイミングで「トイレしたにゃ~!」などのメッセージと猫の写真がwaneco talkのLINE公式アカウントに届くようになる。その結果、飼い主は離れていても猫のトイレ回数や様子を把握することができる。

 そのほかwaneco talkでは、日本動物高度医療センターの犬猫用活動量計「PLUS CYCLE」をペットの首輪に付け、収集された活動量をNECの人工知能(AI)技術群「NEC the WISE」で分析することで、「運動してた!」「のんびり~」といった、犬や猫の振る舞いに基づいたメッセージを飼い主に届ける。

 コロナ禍で在宅時間が長くなる中、猫を飼い始める人が増えているという。猫の健康管理においてトイレの回数を知ることは重要だが、日々回数を把握するのは困難である。そこで、簡単かつ楽しくヘルスチェックができるよう、今回の協業に至ったとしている。

 今後、Tolettaから得られたデータを蓄積してAIで分析することで、「いつもと違う変化」が検知された場合は飼い主に知らせる機能を追加する予定だという。

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