MicrosoftのC#は「.NET」開発者らのおかげもあって常に人気のある言語であり続けているが、2021年になってその人気は急上昇している。
TIOBE Softwareの最高経営責任者(CEO)Paul Jansen氏は、2021年に評価が著しく上昇したプログラミング言語だという点で、C#が同年のプログラミング言語オブザイヤーという栄光の座に「現時点で最も近い位置につけている」と述べた。
C#はMicrosoftのAnders Hejlsberg氏によって生み出され、2000年に公開された。Microsoftは2021年11月にC#のバージョン10を、Linuxや「macOS」「Windows」向けの「.NET 6」や、「Visual Studio」初の64ビット版となる「Visual Studio 2022」とともにリリースした。この.NETのリリースでは、Appleの「Appleシリコン」や、Arm64版のWindowsにもネイティブ対応している。
TIOBEのランキングは、エンジニアや開発者らが人気の検索エンジンやウェブサイトで質問した内容に基づいている。そのランキングによるとC#は現在、5位の人気を誇っている。同言語は2012年には3位にまで上昇していたことがあるが、ここに来て再び人気が出てきたようだ。
Jansen氏は「C#はその21年の歴史の中で『TIOBEインデックスのプログラミング言語オブザイヤー』を獲得したことこそないものの、過去20年にわたって上位10言語のうちの1つに挙げられ続けている点は興味深い」と述べた。
現在、TIOBEインデックスで最も人気の高い言語という評価を得ているのはPythonであり、その後にC、Java、C++が続いている。そして、6位以降10位まではVisual Basic、JavaScript、アセンブリー言語、SQL、Swiftとなっている。
Jansen氏は11月にPHPが少しずつであるが順位を落としてきている点も指摘していた。最近の順位に目を向けると、11月には10位だったが、12月は12位となっている。
統合開発環境(IDE)を開発するJetBrainsを含むPHPの貢献者らは11月、同言語の未来を保証するための共同体であるPHP Foundationの設立を発表した。これは、PHPの中核コンポーネントをほとんど1人でメンテナンスしてきた貢献者が別のキャリアを目指すことを受けての動きとなっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。