オラクル、医療IT企業Cernerを約3兆円で買収へ

Michael Gariffo (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高橋朋子 (ガリレオ)

2021-12-21 10:38

 Oracleは米国時間12月20日、医療とヘルスケア分野のITシステムを手がけるCernerを買収すると発表した。取引は全額現金で行われ、買収額は1株当たり95.00ドル(約1万800円)、総額283億ドル(約3兆2170億円)となる。

 2022年に完了予定のこの買収について、Oracleはただちに収益への貢献が見込めるとして、「Cernerの事業を世界のさらに多くの国に拡大するのに伴い、今後Oracleにとって大きな収益成長のエンジンになる」と述べた。

 Cernerの買収を通じて、OracleはヘルスケアIT市場に大規模なプレゼンスを獲得することになる。Oracleはすでに金融サービス、通信、公益事業、医薬品、ホスピタリティー、小売り、飲食料品、建設およびエンジニアリング、製造、政府といった市場の顧客向けに、業界特化型ソリューションを提供しており、ヘルスケアに目を向けるのは、同社の次の一歩として理にかなった動きだ。

 取引が無事に完了すれば、CernerはOracleのIndustry Business Unitに加わる。Oracleは、Cernerがミズーリ州カンザスシティー地域を含む市場に築いたプレゼンスを維持しつつ、世界の新たな市場にもサービスを拡大する計画だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]