グーグル、「Android」の連携機能を拡大へ--TVやスマートホーム、Windowsにも

Patrick Holland (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)

2022-01-06 15:03

 Googleは米国時間1月5日、2022年のビジョンを「CES 2022」で発表し、「Chrome OS」「Matter」「Windows」「Wear OS」を搭載するデバイスと、「Android」との連携をさらに深める計画を明らかにした。

Google
提供:Google

 その一環として、「Fast Pair」機能をより幅広いデバイスに拡大する。これは2017年に初めて披露された機能で、ウェアラブル機器、ヘッドホン、スピーカーなどとのペアリング設定や素早い接続を可能にするものだ。Googleでマルチデバイスエクスペリエンス担当バイスプレジデントを務めるErik Kay氏は発表の中で、このFast Pairの機能をテレビやスマートホームデバイスにまで拡大すべく取り組んでいることを明らかにした。

 それによると、まず「Chromebook」向けの改良が行われ、Fast Pair対応ヘッドホンを検出してペアリングする作業をChromebookからワンクリックでできるようになるという。また、今後数カ月のうちに、新たに購入したMatter対応スマートホームデバイスを、Fast Pairを使ってホームネットワークや「Google Home」などのアプリに接続できるようになる。さらに、ヘッドホンを「Google TV」OSや「Android TV」OS搭載のデバイスに接続可能になる予定だ。

Fast Pair 提供:Google

 2022年内には、Chromebookの新規設定の際にFast Pairを用いて、Googleへのログイン情報やWi-Fiパスワードといった保存済みの情報を即座に適用できるようになる。

Chromebook
提供:Google

 また、Android搭載のスマートフォンをWindows PCに接続して、Bluetoothアクセサリーの設定、テキストメッセージの同期、ニアバイシェア機能でのファイル共有を行うことも可能になる。Fast PairをサポートするPCは、まずはAcerとHPから2022年内にリリースされる予定だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2023年OTサイバーセキュリティの現状レポート--75%の組織が過去1年間に1回以上の侵入を経験

  2. セキュリティ

    サイバーセキュリティ強化に向けてマイクロソフトが示す実践的な指針を紹介

  3. セキュリティ

    5分でわかる「AWS WAF」--基礎知識から運用で陥りやすい3つの落とし穴までを徹底解説

  4. セキュリティ

    最前線で活躍するトップランナーと本気で考える、これからのサイバーセキュリティ

  5. 経営

    ガートナーが指南、迅速な意思決定を促す「AI」活用を実践する3つの主要ステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]