金沢大学附属高等学校は、地域貢献力や課題解決力などの「学力以外の資質・能力」を可視化する評価ツール「Ai GROW」を導入した。石川県では初めての導入で、1月に生徒約240人(2学年6クラス)が利用する予定。同ツールを提供するInstitution for a Global Society(IGS)が発表した。

生徒の受検風景のイメージ
Ai GROWはスマートフォンやタブレット端末を使って、潜在性格診断(IAT)と能力評価(自己評価・生徒同士の相互評価)を行う。この評価に人工知能(AI)の補正を加えることで、評価バイアスを極小化する。結果を可視化・定量化し、即時フィードバックすることが可能。現在、国内外で200校以上の学校に導入されている。
同校は革新的なグローバル人材育成を目的とする文部科学省の事業「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)」における北陸唯一の拠点校。今回の導入も、地域課題解決などのWWL独自の教育に関する効果検証を目的としている。
AIを使った適性検査では、回答に至るまでの過程も分析し、潜在的な気質や行動特性を分析している。Ai GROWでも、児童・生徒・学生がスマートフォンやタブレット端末で回答する際、指の動きやかかった時間などの要素も踏まえ、「悩みながら答えている」と分析している。

AiGROWの画面