NECと日本IBMは、両社のIT(情報技術)とOT(制御・運用技術)を連携し、ローカル5G(特定領域で使用する第5世代移動体通信システム)を活用した新たなインフラ保全ソリューションの開発に向けた協業を始める。
協業の第一弾として、バーティカルソリューションの共同検討・検証を推進する目的で、1月から神奈川県川崎市にあるNEC玉川事業場の共創施設「ローカル5Gラボ」に両社の技術を組み合わせた共創環境の構築を開始する。
共創環境の概要
インフラ保全市場には、保全業務に当たる労働力不足や熟練作業者の高齢化、高所・狭所作業の安全確保といった課題があり、保全業務の効率化・自動化が求められている。両社は、これらの課題に対応するため、日本IBMのインフラ保全に関する業務システムやデータ分析技術とNECのネットワーク・人工知能(AI)技術を組み合わせて、新たなインフラ保全ソリューションの開発を進める。
今後、ドローンなどのロボティクス技術とローカル5Gを活用した新たなソリューション開発を視野に入れ、化学プラントや製鉄所などのインフラ保全業務の効率化・自動化の実現を目指す。