Microsoftは米国時間5月31日、「Microsoft Teams」に対する一連の機能強化を発表した。これには、動画品質の向上や、チャット時における返信候補表示機能の多言語化、チームのタスク管理を支援する新たな「Updates」アプリが含まれている。
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また、Teamsアプリがついに「Microsoft Store」に登場した。このため、個人向けや職場向け、学校向けのアカウントを有する「Windows 10」ユーザーは同ストアからのインストールが可能になる。
MicrosoftはTeamsに関する今回のアップデートで、動画の品質を向上させるために、画像をスムーズにする効果を有した「ソフトフォーカス」フィルターと、光量が不足している場所で利用できる「明るさ調整」フィルターという2つのフィルターを導入した。これらのフィルターは、会議に参加する前や会議中に、デバイス設定を介して有効化できる。
ビデオ会議の主催者は、参加者全員に対してTeamsの「Togetherモード」を新たに設定できるようになった。Togetherモードによって、参加者の顔が食堂や大講堂といった仮想会場に集まっているかのようなかたちで表示される。会議の主催者はシーンを選択した後、「Select Together Mode」(Togetherモードを選択)オプションを有効化することでこの機能を利用できる。ただ、この機能は現在、Teamsのデスクトップアプリのユーザーに対してのみ提供されている。
「Azure Virtual Desktop」や「Windows 365」、VMwareが提供する仮想デスクトップインフラ(VDI)を使用しているユーザーに対して、マルチウィンドウ機能がサポートされるようになったため、ポップアウト形式のチャットや会議、通話を個別ウィンドウで利用できるようになる。また、これらユーザーに対しては、新たに背景のぼかしイフェクトも提供される。
一方、「VDI for Citrix」には「ギブアンドテイク制御」機能が搭載され、プレゼンターは共有コンテンツの統制権を他のミーティング参加者に引き渡せるようになる。
またMicrosoftは、Teamsのチャット機能における新たな返信候補表示機能に基づいて、英語以外の19言語に対するサポートも追加した。これらはスペイン語とオランダ語、ポルトガル語、スウェーデン語、フランス語、フィンランド語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、中国語、ヘブライ語、日本語、ノルウェー語、ロシア語、韓国語、チェコ語、デンマーク語、トルコ語、ポーランド語だ。
さらに同社は、TeamsのUpdatesという新たなアプリも発表した。このアプリはその名の通り、従業員が最新の状況やチェックイン状況、レポートを中央で一元的に作成/提出/レビューできるようにするものであり、店舗の開店や設備の点検、シフトの引き継ぎ、インシデント報告などの際に、最新状況を報告することが日常的に要求されている人々に向けたものとなっている。また、このアプリは従業員間のワークフローも取り扱えるようになっている。Microsoftのテンプレートには、メンテナンスの要請やシフトの引き継ぎ、毎日のアップデート、設備点検などがある。入力済みのアップデートは1カ所にまとめられ、同僚が確認できる。
Microsoftはまた、「GCC-High」や「DoD」のような、機密情報を扱うユーザーグループ向けの機能を拡充した。その中には、テキストを提示しているユーザーがテキストがめくられるのを確認する状況に対応した「動画のミラーリング」などがある。GCC-High環境向けのハイファイ音楽モードもある。
そのほか、Azure Virtual Desktopおよび「Citrix」向けVDI上のTeamsで、ライブキャプション機能が一般提供された。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。