5月、Microsoftの未公開情報をたびたび探り当てて伝えているWalkingCat氏(@_h0x0d_)によって、同社の「Designer」というツールの情報が流出した。そして今週に入り、依然として公表されていないDesignerについての情報が、その開発コード名(「Oasis」とみられる)を含め、断片的ながら明らかになった。
提供:Walking Cat (on Twitter)
Designerは、個人が「Instagram」や「LinkedIn」に対する投稿やストーリー、あるいは「Facebook」における広告、パンフレット、招待状といったものの見た目を洗練させる際に力を貸してくれるツールのようだ。一から始めてもいいし、目的に応じて提供されているテンプレートを用いてもいい。なお、Designerツールのプレビュー版は、Microsoftの個人アカウントや教育アカウントを有するユーザーに対してdesigner.microsoft.comを通じて短期間提供されていたが、同社は現在、このURLでのコンテンツをブロックしている。ただ、Designerのロゴは依然として表示されている。
WalkingCat氏は米国時間8月4日に、「Let's start with your content」(さぁ、コンテンツを創り始めましょう)と題されたDesignerのプレビュー版のページをツイートした。それを見ると、作成したいデザインのタイプを選択できるようになっているとともに、「What would you like to say to your audience?」(読み手に何を伝えたいですか?)という質問への回答と、テーマとなる色の指定ができるようになっている。また、見出し部分には「We use your content and AI to create designs for you」(人工知能を活用することで、あなたのコンテンツからあなたのためにデザインを作成します)とも記されている。
提供:WalkingCat
このデザインページの下部には、「Browse more templates at Microsoft Create」(Microsoft Createでさらに多くのテンプレートを閲覧する)というリンクも表示されている。WalkingCat氏は、create.microsoft.comというリンクを発見したともツイートしていた。推測になるが、そこにDesignerのテンプレート群が格納されるのかもしれない。なお、このURLにアクセスしようとすると、同サイト/アプリはまだ準備ができていないため、後ほどアクセスするようにというメッセージが返ってきた。
一部の人々は、MicrosoftがDesignerという製品でグラフィックデザイン用プラットフォーム/サービスの「Canva」に戦いを挑もうとしているのではないかと考えている。ただ「Microsoft Sway」をそこそこ使い込んできた筆者としては、DesignerがSwayの後継になるのではないかと考えている。Swayは2017年以来、アップデートされておらず、現時点では実質的に放置されていると言ってもよい状態だ。また、この新しいDesignerツールは「PowerPoint」のデザイナー機能」との相乗効果を生み出す可能性もあると筆者は考えている。その点は、おすすめのアイデアを生成するというコンセプトにおいて特に感じられるところだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。