物流業界向けのデジタル変革(DX)コンサルティングや人工知能(AI)開発を行うDatumix(データミックス)は8月10日、AI開発を支援するAI最適化サービス「OptAce」の提供を開始した。同社が8月12日に発表した。
最近では、幅広い分野でAI技術が活用されており、これから開発に取り組もうと考える企業も少なくない。一方でAIの開発を担う人件費や開発費用、長期にわたる工期など、AIの開発や導入のハードルが高いという課題がある。
また、AI開発後の運用も重視すべき点で、開発後までサポートするにはシステムインテグレーション(SI)全般の技術が必要になるが、開発と運用に求められる技術は異なるのだという。そのため、幅広い対応や連携が難しく、結果的にシステム運用に多くの工数がかかっている。
OptAceは、開発費用や運用における課題解決を目指し、AI開発のハードルを下げることを目的にしたサービス。既存のツールやフレームワークを活用し、開発から運用までのプロセスを一部自動化することで、AI開発の工数を大幅に抑える。これにより、コスト削減と短期間でのデプロイが可能になるという。
また、DatumixのAI運用専門チームでは、AIモデルの最適化効果を監視し、精度向上に向けた再学習のタイミングを適切にバックアップする。同社は、豊富な開発実績に加えて、シミュレーション技術の活用や段階的な概念実証(PoC)開発による効果検証ができるため、より詳細で正確な効果検証とともに、最適なAIモデルを提案できるという。そのため、導入後の顧客の変化に合った機能の提案や実装を一貫して支援する。

AI開発におけるフロー
同社ではデプロイ、監視、更新の側面に注力し、顧客のシステムに合わせた最適なAIモデルの提案や更新、組み込みまで行うSI領域にも力を入れていく。