JF全漁連とNTT Com、ライブコマースで水産物の実証販売--低遅延の配信基盤活用

NO BUDGET

2023-01-10 13:37

 JF全漁連とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、双方が加入するJFライブコマース検討協議会の取り組みとして、NTT Comの低遅延ライブ配信プラットフォーム「Smart vLive」を活用したライブコマースによる水産物の実証販売を開始した。

 実証では、協議会メンバーの坊勢漁業協同組合(JF坊勢)が生産、同メンバーの兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)が加工・流通、JF全漁連が販売、NTT Comがシステム構築を担当し、兵庫県内の各漁港で水揚げされる水産物をインターネット上で実演販売する。水揚げされた新鮮な水産物の魅力を参加型のライブ配信で紹介し、配信後には紹介した海産物をECサイトで販売する。

ライブコマースの配信イメージ
ライブコマースの配信イメージ

 Smart vLiveは大規模イベントでも1秒未満の低遅延ライブ配信が可能で、現地・リモートなど異なる環境の参加者がリアルタイムに体験を共有できる。低遅延配信により、複数のカメラアングルの映像を同期した配信が可能だ。

 参加者は、ライブコマースでは実際に足を運ぶことなく、あたかも産地魚市場で買い物をするように商品の説明を聞き、チャット機能により生産者と対話をしながら買い物できる。生産者は販売を通じて消費者のニーズを取り込むとともに、能動的な情報発信を行える。

 NTT Comは、Smart vLiveにチャット機能を付加した配信システムを提供する。一般的な動画配信と比較し遅延が小さいため、配信側と視聴する消費者は現場と映像、チャットとのずれによる違和感を感じることはないという。商品の購入は、NTTレゾナントのマーケットサービス「マルシェル by goo」と連携して行う。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]