JF全漁連とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、双方が加入するJFライブコマース検討協議会の取り組みとして、NTT Comの低遅延ライブ配信プラットフォーム「Smart vLive」を活用したライブコマースによる水産物の実証販売を開始した。
実証では、協議会メンバーの坊勢漁業協同組合(JF坊勢)が生産、同メンバーの兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)が加工・流通、JF全漁連が販売、NTT Comがシステム構築を担当し、兵庫県内の各漁港で水揚げされる水産物をインターネット上で実演販売する。水揚げされた新鮮な水産物の魅力を参加型のライブ配信で紹介し、配信後には紹介した海産物をECサイトで販売する。
ライブコマースの配信イメージ
Smart vLiveは大規模イベントでも1秒未満の低遅延ライブ配信が可能で、現地・リモートなど異なる環境の参加者がリアルタイムに体験を共有できる。低遅延配信により、複数のカメラアングルの映像を同期した配信が可能だ。
参加者は、ライブコマースでは実際に足を運ぶことなく、あたかも産地魚市場で買い物をするように商品の説明を聞き、チャット機能により生産者と対話をしながら買い物できる。生産者は販売を通じて消費者のニーズを取り込むとともに、能動的な情報発信を行える。
NTT Comは、Smart vLiveにチャット機能を付加した配信システムを提供する。一般的な動画配信と比較し遅延が小さいため、配信側と視聴する消費者は現場と映像、チャットとのずれによる違和感を感じることはないという。商品の購入は、NTTレゾナントのマーケットサービス「マルシェル by goo」と連携して行う。