日本航空(JAL)がウェブサイトにKDDIエボルバの人工知能(AI)チャットボット「AIChat」を導入し、国内を含む世界26地域のウェブサイトにおける47のウェブページで英語による「チャット自動応答サービス」を一斉リリースした。KDDIエボルバが発表した。
チャットボットは2022年9月末にリリースされ、稼働から2カ月後の同年11月末時点で、同サービスの回答カバー範囲は92%に達している。このサービスでは、JAL便の運航情報や予約・購入、搭乗・手荷物などの定型の問い合せから、世界情勢の変化に応じて求められる新型コロナウイルス感染症対策でのPCR検査の規定や検疫体制、入国制限、減便・運休にかかるタイムリーな問い合せにまで自動で応答する。
英語版「チャット自動応答サービス」の利用画面
今回のサービス構築では、翻訳ソフトウェアではなくバイリンガルスタッフによるネイティブなAI教師データと辞書の構築を行った上で作成した英語版シナリオで設計を行っている。
また、英語版の1つの共通ロボットを設計・構築した上で、世界26地域のJALのウェブサイトに展開する設計とした。これによりKDDIエボルバは、納期のスピードアップとコストパフォーマンスを高めたAIチャットボットを提供できたと説明している。