マイクロソフト、脅威アクターの命名規則を変更--天気にちなみ分かりやすく

ZDNET Japan Staff

2023-04-20 11:14

 Microsoftは米国時間4月18日、脅威アクターの命名規則と分類法を改正し、「Typhoon」(台風)、「Sandstorm」(砂嵐)、「Blizzard」(猛吹雪)、「Sleet」(みぞれ)など、天気に関連する言葉で命名および分類することを発表した。

新たな命名規則
提供:Microsoft

 Microsoftによると、脅威アクターを分かりやすい名前で分類することにより、組織が脅威に優先順位を付けて、より効果的な対策を立てられるようにすることが狙いだという。セキュリティ担当者は名前を見ただけで、自らが直面している攻撃者のタイプを即座に把握できるようになるとしている。

 脅威アクターは、「Nation state」(国民国家)、「Financially motivated」(金銭目当て)、「Private sector offensive actors」(民間の攻撃アクター)、「Influence operations」(影響を及ぼすことを目的とする作戦)、「Groups in development」(開発途上のグループ)の5種類に分類される。

 国民国家の脅威の名称は、中国が「Typhoon」(台風)、イランが「Sandstorm」(砂嵐)、ロシアが「Blizzard」(猛吹雪)、レバノンが「Rain」(雨)、北朝鮮が「Sleet」(みぞれ)、韓国が「Hail」(あられ)、トルコが「Dust」(砂塵)、ベトナムが「Cyclone」(サイクロン)となっている。例えば、ロシアの対外情報庁(SVR)との結びつきが指摘されているハッカー集団APT29(Cozy Bearとも呼ばれる)は、新しい命名規則では「Midnight Blizzard」になるという。

 残りの4つの脅威の名称は、金銭目当てが「Tempest」(大嵐)、民間の攻撃アクターが「Tsunami」(津波)、影響を及ぼすことを目的とする作戦が「Flood」(洪水)、開発途上のグループが「Storm」(嵐)だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]