日立ソリューションズ・クリエイトは、企業におけるセキュリティ人材育成、組織体制を強化する「サイバーセキュリティトレーニング」のラインアップに、企業の組織的なインシデント対応力強化支援を目的とした「インシデント対応訓練」「インシデント対応マニュアル検証」を追加した。
2つの演習はともに、実組織の運用に合わせた状況で机上演習を実施するため、現状の組織におけるインシデント対応レベルの分析、課題の発見が可能になり、組織としてのインシデント対応力向上へとつながる。
「サイバーセキュリティトレーニング」は、2020年11月から提供されており、セキュリティやハッキングに関して高度な知識をもち、EC-Council(電子商取引コンサルタント国際評議会)の認定資格である認定ホワイトハッカー(CEH)を保有する同社のホワイトハットハッカーが講師を務める。これらの講師の動画配信と、双方向のライブ中継によりリアルタイムに質疑応答が可能だ。
サイバーセキュリティトレーニングの全体図
「インシデント対応訓練」では、組織対応型の演習を行うことで、組織のインシデント対応レベルの分析が可能になる。状況付与型の机上演習により、インシデントレスポンスにおける実組織での対応や、部門間の連携を検証、評価する。
「インシデント対応マニュアル検証」では、組織内で策定されたインシデント対応マニュアルに沿った対応が実施できているかどうか、演習を通じて検証、評価する。
なおこれらの演習は、高度セキュリティ人材の育成とサイバーセキュリティ研究のための場として設立された「日立サイバーセキュリティセンター」の「Training Room」にて実施する。サイバーレンジ(仮想のサイバー演習空間)を構築し、日立グループが蓄積してきたノウハウをもとに作成したオリジナルの脅威シナリオを用いて、シミュレーション体験と実践演習を行う。また希望があれば、顧客企業への出張、オンラインでの演習実施も可能だ。