Zoom、AIを活用したコラボレーションツール「Zoom Docs」を発表

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-10-05 12:40

 Zoomの製品はパンデミックの発生を機に、ハイブリッドワークに欠かせないものになった。その後、生成型の人工知能(AI)ブームの到来を受け、同社は自社のプラットフォームにAIテクノロジーを取り入れてきている。その最新の成果が「Zoom Docs」だ。

Zoom Docsの画面
提供:Zoom

 Zoom Docsは、AIを活用したコラボレーティブ文書ワークスペースであり、Zoom製品と緊密に統合されている。同製品により、プロジェクトで創造性を発揮したり、共同作業を行ったりする場がユーザーに提供される。

 Zoom Docsには、「Google Docs」や「Microsoft Word」のような従来型の文書編集ソフトウェアに見られる、テキスト形式の他、グラフや表のオプションなどが用意されている。

 しかしその目玉はZoom製品との統合にある。この統合により、ユーザーは「Zoom AI Companion」を活用し、「Zoom Meetings」や「Zoom Team Chat」のコンテンツをZoom Docsの文書に入力するといった一連のタスクを実行できるようになる。

 Zoom AI Companionは、文体編集や、コンテンツの要約作成、ブレインストーミング、テキストの生成といった作業で、Zoom Docsの文書の編集作業を支援することもできる。

 Zoom DocsはネイティブなかたちでZoom製品に組み込まれているため、画面共有と別画面への切り替えが必要となるサードパーティーのアプリケーションを使うよりも簡単に使用できる。

 同社の発表によると、Zoom DocsはZoom MeetingsやZoom Team Chat、デスクトップ/ウェブ/モバイルアプリといったZoomのワークスペースをまたがって利用できるという。

 Zoom Docsはコラボレーティブな職場環境を推進するために、タスクの割り当てや同僚へのメンション、コメントの追加といった機能も搭載している。

 同社の最高製品責任者(CPO)Smita Hashim氏は、「Zoomは2023年、AIを中心に据えたパワフルな文書作成機能とコラボレーション能力、モダンなコラボレーションツール群、新たに構築した次世代のワークスペースとともに『Doc』の定義をもたらし、顧客を支援していくことになる。Zoom Docsがそのソリューションだ」と述べた。

 同社によると、Zoom Docsはまだ利用可能になっていないが、2024年に一般提供を開始する予定だという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]