「Windows 10」も「Copilot」搭載へ--マイクロソフトが方針転換

Ed Bott (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-11-17 09:21

 Microsoftは米国時間11月16日、「Copilot in Windows」のプレビュー版を「Windows 10」でも提供すると発表した。Windows 10(22H2)のHomeまたはProエディションを搭載する、管理対象外のデバイス向けとなる。

Windows 10搭載PC
提供:NurPhoto/Getty Images

 「Windows Insider Program」に参加していれば、同日のアップデート「Windows 10 22H2 Build 19045.3754」(KB5032278)を適用した上で、「設定」から「Windows Update」に進み、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効にすると、Copilotが追加されたときにいち早く試すことができる。

Windows 10のCopilotの画面
Windows 10のCopilot(プレビュー版)
提供:Microsoft

 この機能には4GBのRAMと最低720pのディスプレイ解像度が必要なため、Copilotのサイドバーを快適に実行できないような、古い性能不足のPCは除外される。

 一見したところ、Microsoftの突然の方針転換は奇妙だ。なぜ貴重な開発リソースを費やして、サポート終了期限まで2年を切ったプラットフォームで新機能をリリースするのだろうか。おそらく、Copilotを広く普及させようと取り組む中、多数のユーザーを見限るべきではないと判断したのだろう。

 このことは、同日公開された無署名のサポート記事「Windows 10で価値を最大化する方法」に表れている。

 私たちは、最新の技術進歩を人々のニーズに最適に適応させる方法を常に評価しています。この1年間、AIのイノベーションの急速なペースはテクノロジの状況を変え、Windowsを含むそのレンズを通じてすべての製品を再評価しています。PCがCOVIDパンデミックを通じて私たちの生活の価値と重要性を高めたのと同様に、この新しい時代のAIによってPCの価値と重要性がさらに高まり、WindowsのCopilotが中心になると考えています。

 Microsoft は、WindowsのCopilotに関する素晴らしいフィードバック(プレビュー段階)を聞き、その価値をより多くのユーザーに拡張したいと考えています。このため、Windows 10へのアプローチを見直し、すべてのユーザーがWindowsのCopilot(プレビュー段階)を含むWindows PCから最大限の価値を得ることができるよう、追加の投資を行います。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]