三菱商事は、同社ITサービス部が主導するグループ企業とのデータ基盤プロジェクト「DATA SMART」にデータクラウド「Snowflake」を採用した。Snowflakeが12月20日に発表した。
三菱商事は、多角的なビジネスを展開する10グループに産業DX部門、次世代エネルギー部門を加えた体制をとっている。グループ全体のデータ基盤を構築するには、ベンダー選定や安全性確保、コスト増大などの課題がある。さらに、グループ全体でデータを活用するためには、各グループ企業で異なるデータ基盤を構築すると、専任データエンジニアの配置など、追加の時間・コストが発生する。
そうした問題を解決するため、三菱商事はDATA SMARTプロジェクトを立ち上げ、グループ全体でのDXを推進する目的で、グループ企業間で連携可能なデータ基盤の構築を目指している。
具体的には、グループ企業へのSnowflakeの導入支援を通じて、グループ全体でデータ基盤の整備を行っている。希望するグループ企業は、Snowflakeをデータ統合・分析・共有の基盤として活用でき、Snowflakeが有するデータシェアリング機能により、各企業が保有するデータのうち必要なものをリアルタイムかつ安全に共有することも可能となる。
三菱商事はSnowflakeのマルチクラウドへの対応やメンテナンスをほとんど必要としないアーキテクチャーを評価している。また、グループ企業間でのデータコラボレーションを実現することにより、グループ独自の総合力を一層強化すると期待している。第⼀弾は、三菱⾷品、レンタルのニッケンで基盤構築し、データ活⽤を促進するとのこと。