海外コメンタリー

5Gとエッジの組み合わせで到来する次のイノベーション

Joe McKendrick (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2024-01-02 06:30

 エッジコンピューティングと5Gは、長年の間、変革をもたらす技術として期待されてきたが、現実的で説得力があるユースケースが実際に登場し、メジャーな技術になってきたのは最近のことだ。

都会の夜景を背景にスマートフォンを持つ人
提供:Sammyvision/Getty Images

 この現象は加速している。グローバルモバイルサプライヤー協会(GSA)の最新データによれば、現在238社のメーカーから1650種類以上の5Gデバイスが販売されており、その種類は前年から51%増加したという。これらのデバイスは、航空機や自動車、工場の現場などをはじめとする多種多様なシステムで、データを収集・送信・処理するために使われている。

 企業にとって、今後エッジは、5G技術(そしていずれは6G)によって提供される低遅延で高速な通信によって、新たなイノベーションが生まれる場所になるだろう。

最先端のユースケース

 5Gはエッジにパワーやスピードをもたらすのに加え、入手性も高く導入もしやすいことから、さまざまな革新的なユースケースが登場している。

スマートシティ

 エッジデバイスが高速通信できれば、交通の監視・管理や、公害のコントロールに利用でき、犯罪の防止に役立てられる可能性も出てくる。カーネギーメロン大学の電気・計算機工学教授であるSwarun Kumar氏は、「連携させることで効率を上げることができる、スマートパーキングセンサーや電力メーター、ネットワーク化された信号機などのネットワークに接続されたデバイスを想像してみてほしい」と述べ、「例えば、最近では山火事が増えているが、広範囲に配置された大気汚染センサーを無線で接続できれば、以前よりもはるかに細かい粒度で大気質を測定・監視することができるだろう」と説明している。これらが実現すれば、都市の行政職員が地域内で起きている出来事に関する情報にリアルタイムでアクセスできるようになる。

自動運転車

 米国の非営利業界団体である製造業研究所のレポートでは、5Gが利用できれば、自動運転車が、「車両とその他のあらゆるものの通信を意味する『V2X』(Vehicle-to-everything)という用語で呼ばれる技術を使って、車両同士や、交通網のネットワークに接続されているインテリジェントな部分と車両の間で通信を行う」ことが可能になると述べている。この技術は、トラックや乗用車だけでなく、ドローンや、フォークリフトなどの産業車両でも利用できる。また、配送などのための車両群を運用している管理者は、顧客に配送状況に関するリアルタイム情報を提供できるようになる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]