マイクロソフト、「Copilot in OneDrive」を5月に提供開始へ

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2024-02-07 12:54

 「Microsoft 365」のユーザーは5月より、「Copilot in OneDrive」を利用して「OneDrive」上に保存された自らのファイルを分析できるようになる。ニュースサイトのNeowinが報じたように、Microsoft 365のロードマップページには、OneDriveに人工知能(AI)能力を搭載し、ユーザーがOneDriveのファイルに関する質問を投げかけ、情報を得られるようにするという計画が記されている。

OneDriveのロゴ
提供:NurPhoto/Contributor/Getty Images

 Microsoftは同ロードマップに、「『OneDrive for Web』上で利用可能な『Copilot in OneDrive』を用いることで、ユーザーはOneDrive上の自らのファイルを開くことなく、そのファイルに関する質問を投げかけ、情報を得られるようになる。またCopilot in OneDriveは1つ、あるいは複数のファイルの要約を作成してくれる。サポートするファイル形式はDOCとDOCX、FLUID、LOOP、PPT、PPTX、XLSX、PDF、ODT、ODP、RTF、ASPX、RTF、TXT、HTM、HTMLとなっている。Copilot in OneDriveを使用するには、『Microsoft Copilot for Microsoft 365』のライセンスが必要となる」と記している。

 2023年11月に提供開始されたCopilot for Microsoft 365はAIを用いることで、「Word」や「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「Microsoft Teams」をはじめとするMicrosoft 365ファイルの分析/作業を支援してくれる。また、ユーザーは「Copilot」とのチャットによって、ファイルに関する質問を投げかけたり、指示を出したりできる。サブスクリプション料金は年間契約で1ユーザーあたり月額30ドル(日本では3750円)となっている。

 一方、「Copilot Pro」プランでは、テキストの作成と編集や、Word文書の要約作成、Excelの数式生成やデータ分析の実行、PowerPointでのプレゼンテーションの作成、「Microsoft OneNote」の文章作成、Outlookでの返信の下書き作成といった作業が支援される。ただし、このプランでは、Microsoft Teams上でのAI機能の使用や、ウェブ上のOneDriveファイルとの直接的なやり取りは実行できない。とはいえ、サブスクリプション料金はより手が届きやすい1ユーザーあたり月額20ドル(日本では3200円)となっている。

 Copilotの無料版は専用のウェブサイトや、「Windows 10」と「Windows 11」のタスクバー上にあるアイコン、「Android」や「iOS/iPadOS」のアプリを介して自由にアクセスできる。ただし、「Microsoft Office」アプリやそのファイルと直接やり取りできるのは、Copilot ProプランとCopilot for Microsoft 365プランのみだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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