フォーティネットの「FortiOS」に深刻度の高い脆弱性--修正版など公開

ZDNET Japan Staff

2024-02-09 18:08

 Fortinetは米国時間2月8日、同社製品に搭載しているファームウェア「FortiOS」に存在する脆弱(ぜいじゃく)性と、これを修正するFortiOSのアップデートバージョンや影響を緩和する回避策について情報を公開した。脆弱性を悪用するサイバー攻撃が発生する可能性が高いとして、ユーザーに早急な対応を呼び掛けている。

 同社によると、FortiOSには、境界外書き込みの脆弱性(CVE-2024-21762)が存在する。外部の認証されていない第三者がこの脆弱性を悪用して、細工したHTTPリクエストを送信し、任意のコードやコマンドを実行する恐れがある。共通脆弱性評価システム(CVSS) v3による評価は「9.6」(最大値10.0)で、緊急度を「高」に指定している。

FortiOSのバージョン脆弱性の影響を受けるバージョン修正バージョン
FortiOS 7.6影響なし提供なし
FortiOS 7.47.4.0~7.4.27.4.3およびそれ以上
FortiOS 7.27.2.0~7.2.67.2.7およびそれ以上
FortiOS 7.07.0.0~7.0.137.0.14およびそれ以上
FortiOS 6.46.4.0~6.4.146.4.15およびそれ以上
FortiOS 6.26.2.0~6.2.156.2.16およびそれ以上
FortiOS 6.0全バージョン修正済みバージョンに移行すること

 同社によれば、すぐに修正バージョンを適用できないなどの場合の回避策は、SSL VPN機能の無効化になる。ただし、ウェブモードの無効化は回避策にならないとしている。

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