日立と名鉄、社内文書の有効活用に向けた生成AI活用の技術を検証

NO BUDGET

2024-02-20 09:36

 日立製作所(日立)は、名古屋鉄道(名鉄)と、名鉄グループの情報システム会社であるメイテツコムにおける社内文書の有効活用による業務効率化に向けて、生成AIを活用した技術検証を実施したと発表した。実証には、日立の生成AIの専門家が集結した組織「Generative AIセンター」も参加している。

 検証の結果、膨大な社内文書データからなる知識データベースを基に、生成AIが要点を抽出して一定のレベルで適切な回答を出力したところ、従来よりも回答精度が向上したことを確認できた。

 名鉄とメイテツコムの業務で優先度の高いものから、生成AI活用の効果が見込まれるユースケースを選定した。その上で、日立が準備したデモ環境を用いて実際に生成AIを活用し、評価・チューニングを行った。

 優先的に評価・検証を行ったのは、名鉄の70年以上にわたる社内報や創業120年にわたる社史に関する情報検索を効率化するユースケースと、過去のヒヤリハット(災害や事故に直結する一歩手前の出来事)情報を踏まえた安全な業務遂行・対策の検討を支援するユースケース。

 業務に合わせた知識データベースを作成したことで、社内報/社史の情報検索のユースケースでは、スキャンデータや縦/横が混在するテキストデータなど形式の異なる資料でも、適切に要点を抽出して一定のレベルの回答が得られた。ヒヤリハットのユースケースについても、十数万件分のデータを統合することで、単一データだけでは得られない包括的な回答が可能となり、業務経験の浅い人でも重要なインサイトを得られる可能性も明らかになったという。

 同検証は、2023年10月から2023年12月まで実施された。活用したのは印刷物のスキャンデータなどの非構造化データで構成される社内文書。自然言語処理に精通した日立のデータサイエンティストが、業務での利用を想定して最適化した知識データベースをユースケースごとに構築した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]