NECは3月6日、ローカル5Gの導入を容易にするための設備一式をセットにした新商品「ローカル5G パック」を発売した。税別希望小売価格は398万円で、6月末から出荷する。
ローカル5G パックは、Sub-6対応の小型・一体型基地局「UNIVERGE RV1200」とUNIVERGE RV1200を制御するサーバー「UNIVERGE RV1200-C」、C/U-Planeデータを制御するサーバー「UNIVERGE RV-C6000」、基地局を収容するためのPTPに対応したL2スイッチ「UNIVERGE QX-S708G」、ネットワーク内の時刻同期に使うGPSアンテナ、端末のネットワーク接続認証に使用するSIMカード(5枚)で構成される。オプション製品として無指向性アンテナや指向性アンテナ、高精度の時刻同期のための装置になるグランドマスタークロック、各種端末と、無線免許取得支援、現地調整、保守のオプションサービスをラインアップしている。
商品構成
主な想定用途は、イベントやコンサートなどにおける一時的なネットワーク構築、放送・配信サービスでの高精細画像のリアルタイム伝送などのほか、工場や自治体施設などにおけるネットワーク導入となっている。
同社によると、これまでローカル5Gの機器は費用が高く、通信設備としてのシステム構築に専門性が必要で、設計や構築などの作業にも時間がかかっていた。また、導入組織が総務省にローカル5Gの無線電波を運用するための免許の申請・取得も必須となる。
このため新商品を活用すれば、機器の費用を安価に抑えて、設備の設計や構築などの所要時間を短縮できるとする。また、総務省への免許申請をNECがサポートすることで導入組織での手間を軽減するという。