テラスカイは4月9日、「Salesforce」のデータを自然言語で呼び出せる生成AIサービス「mitoco AI」の提供を開始した。利用価格は、30ユーザーで月額50万円から。
mitoco AIは、Salesforceのオブジェクト構造を学習し、ユーザーの自然言語による要求に対して、Salesforceに格納されたデータから適切な回答を導き出す。Salesforce上に会計や販売管理システムを統合する「mitoco ERP」と組み合わせることで、ヒト・モノ・カネ・顧客情報に関するデータに横断的にアクセスでき、ユーザーは意思決定に必要なデータの利用/活用を手軽に行うことができるようになる。
生成AIが自然言語で業務システムから適切な回答を導くことできるのが特徴の一つ。これにより、経営判断などに必要な情報を迅速に得ることが可能であり、業務効率化と生産性向上を実現するとしている。
mitoco AIのアーキテクチャーは、指示を受けてから回答に必要なデータをどのようにオブジェクトから取得すべきかを判断し、その実行計画を「Microsoft Azure」上の生成AIに依頼する。OpenAIは実行計画に沿ってデータを取得するための「Salesforce Object Query Language(SOQL)」を発行し、mitoco AIはそのSOQLを実行してSalesforceのオブジェクトからデータを取得し、適切な回答をユーザーに返す仕組みとなっている。Salesforce内の業務データを生成AIに渡さないため、セキュリティ面の懸念なく安心して利用できるという。
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また、「AppExchange」アプリケーション上にあるデータも自然言語で呼び出すことができるほか、多言語対応により、言語を問わず適切な回答を呼び出せるため、グローバル企業でもデータ活用が容易になるとのこと。
テラスカイは長年にわたり培ってきたSalesforceの知見を生かし、mitoco AIを2029年までの5年間で300社の売り上げを目指す。
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