Githubが「Copilot Workspace」のテクニカルプレビュー版をリリースした数日後、TabnineとAtlassianは、増えつつある開発者向けAI搭載サポートツールに新たな製品を加えた。
「Tabnine」は、開発者をサポートして生産性を向上させるために構築された生成AIコーディングアシスタント。Atlassianは、チームコラボレーションツールスイートを提供する。両社は米国時間5月1日、「Atlassian Rovo」の一部として今後予定されるAI統合のプレビューを「Atlassian Team 2024」カンファレンスで共同発表した。
この統合により、「Tabnineの顧客は、深い組織ナレッジに相当するデータとコードといった、Atlassianの製品群全体で取得される完全な情報の集まりを利用できるようになる」とリリースには記されている。Atlassianの製品群には「Jira」「Confluence」「Bitbucket」が含まれる。このアップデートは2024年後半に予定されているが、発表では具体的な日付は明らかにされなかった。
また、両社は、TabnineのAIコーディングアシスタントがAtlassianの製品群全体に組み込まれ、「同社生成AI機能の全範囲をエンジニアリングチームが作業するあらゆる場所で提供する」ことも今回の発表で明らかにした。
「Atlassianとの提携拡大は、エンジニアリングチームがどこでどのような方法で作業していてもサポートし、Atlassianのエコシステム内で最先端のAI機能を利用できるようにするための自然な前進」とTabnineの最高経営責任者(CEO)であるDror Weiss氏はリリースで述べる。「われわれは、エンジニアリングチームに柔軟性と制御性を提供し、そのメリットを最大限に得るために使用する他のツールを変更することなく、ソフトウェア開発方法にAIを導入できるようにすることに重点を置いている」(同氏)
関連する発表として、Tabnineは4月31日、「Atlassian Jira-to-code AI agent」のプレビューを披露している。これは、自然言語を使用してJiraのチケットを実行し、機能するアプリケーションを既存プロセスのコンテキストを使って構築する。
Rovoの統合は、TabnineとAtlassianの長期にわたる関係の上に築かれている。Tabnineは、Atlassianのコード・ホスティング・コラボレーション・プラットフォームBitbucketと統合しており、TabnineのAIアシスタントがコードの推奨をパーソナライズするのを支援する。
「開発者のコードを認識することに基づいてパーソナライズされたAIの推奨は、これらの統合なしで生成されたAIの推奨に比べ、40%多く受け入れられている」とTabnineはリリースでいう。
Team 2024での発表は、Tabnineの最近のリリースに加わるもので、これらは、Atlassianユーザーもサポートする。Tabnineは2月、カスタマイゼーションをローカルコード認識でアップグレードしている。「Tabnine Enterprise」プラン向けに現在プレビューされている同機能は、TabnineをチームのBitbucketや「Github」「GitLab」のリポジトリーに接続し、「コードの生成、コードの説明、テストの作成、ドキュメントの作成などにおいて、よりパーソナライズされた質の高い結果」を得ることを可能にするという。
Tabnineは4月、AI開発者チャットボット「Tabnine Chat」の稼働に使われる大規模言語モデル(LLM)を選択できるようにする切り替え可能モデルを発表した。本稿執筆時点で、Tabnineのオリジナルモデル、「Tabnine + Mistral」「GPT-3.5 Turbo」「GPT-4.0 Turbo」から選択可能で、リアルタイムに切り替えられる。
提供:Tabnine
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。