コクヨグループの文具物流を担うコクヨサプライロジスティクスは、同社の「カウネット福岡物流センター」に、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入し、6月15日の稼働開始を予定している。提供元のラピュタロボティクスが発表した。
ラピュタPA-AMRは、作業スタッフと協働してピッキングを行う。AIが最短のピッキングルートを提案し、荷物の搬送も代行することで、スタッフの歩行距離を削減する。
ラピュタPA-AMRの利用イメージ
コクヨサプライロジスティクスは、労働人口の減少による人員不足などへの対策として、自動化ソリューションを活用した省人化・省力化の方法を模索していた。将来を見据えた省人化オペレーションの確立を目指す中、ラピュタPA-AMRの汎用性と柔軟性が高い点を評価したという。
コクヨサプライロジスティクス イノベーション推進室 室長の都司剛清氏は「当社の物流センターでは長らく人手に頼るピッキングが主流だったが、必要な人員集めの苦労が深刻化するとともに、生産性の向上も頭打ちの感覚があった」と導入の背景を述べる。
その上で「現在まで大規模な設備や機械の導入は物流センターの新設や移転のタイミングに合わせて行ってきたが、ラピュタPA-AMRは既存物流センターの業務を止めることなく導入でき、段階的にロボット化率を引き上げることも可能など、現場改善の障壁を低くしてくれる。最短コースで動く、同時持ち出しオーダーの組み合わせを最適化する、多数のラピュタPA-AMR導入時にも優れた群制御で効率良く行き来するといった特徴により、ピッキング作業者の歩行時間が削減されることに大きな期待を寄せている」とコメントしている。