情報処理推進機構(IPA)は、DX推進人材に必要なスキルを定義する「DX推進スキル標準」の改訂版(バージョン1.2)をリリースした。新たに生成AIに関するスキル標準を追加し、人材類型についても拡充を図った。
DX推進スキル標準は、DXを推進する人材の役割と必要なスキルを経済産業省とIPAが定義しているもの。また、あらゆるビジネスパーソンが獲得すべきスキルを定義した「DXリテラシー標準」も公開している。今回の改訂版では、生成AI関連の補記と共通スキルリスト内の学習項目例を追加、変更し、生成AI関連では以下の6つを記述している。
- 生成AIの特性
- 生成AIを含む新技術への向き合い方、行動の起こし方
- 生成AIに対するアクション、基本的な考え方
- 生成AIに対するアクション、詳細定義
- 個人として業務において生成AIを活用する例
- ビジネスおよび業務プロセスの生成AI製品、サービスを開発、提供する際の行動例
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主には、生成AIの特性、生成AIを含む新技術への向き合い方、行動の起こし方を示した上で、生成AIを活用する場合と、生成AIを組み込んだ製品やサービスを開発、提供する場合の観点から、必要なプロセス、留意点、行動例を示した。
特に生成AIを組み込んだ製品やサービスを開発、提供する観点では、5つのプロセスを定義して、各プロセスでDX推進スキル標準が定義している5つの人材類型(ビジネスアーキテクト、デザイナー、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ)における主要な行動例を示し、人材類型同士の連携、柔軟な対応が重要となるとする。また、共通スキルリストで「データ活用」「テクノロジー」のスキルカテゴリーの学習項目例として生成AI関連の文言を追加、変更した。
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人材類型については、ビジネスアーキテクトに類似する職種として「プロダクトマネージャー」を定義し、ビジネスアーキテクトに関する補記を行っている。