SCSKは、ブレインズテクノロジーとの協業により、製造現場向けデジタルソリューション「Duetics」を強化すると発表した。Duetics事業全体で2030年度に売上100億円を目指す。
Dueticsは、エッジソリューション、エッジネットワーク、クラウドでのデータ分析など、製造現場のデジタル化に必要な機能を包括的に提供している。
Duetics が提供するソリューションの全体像
今回の協業では、ブレインズテクノロジーの「異常検知ソリューション Impulse」を活用し、Dueticsの異常検知機能を強化する。これにより、AIや機械学習の専門知識を持たない担当者でも容易に異常検知を行えるという。
Impulseの活用により従業員は、従来データサイエンティストが必要だった異常検知をプログラミングレスで実現できる。異常検知の分析プロセスも自動化されているため、製造現場内で容易にデータ分析が可能だ。作業者の挙動を正しく検知する骨格検出と、器具や製品の位置を正しく把握する物体検出を組み合わせた分析により、従業員の作業品質やパフォーマンス改善のための高精度な作業分析が可能になる。
経済産業省が提唱する「スマートファクトリー化」の実現に向けて、製造現場ではデータ分析による生産性向上に取り組んでいる。しかし従来の異常検知は、従業員が個々の設備やセンサーから得られるデータを手作業で分析する必要があり、検知精度向上や技術者の作業負荷軽減が課題となっていた。