クラスメソッドは4月23日、AIを活用してソフトウェア開発の在り方を刷新する新サービス「AI駆動開発支援サービス」の提供を開始したと発表した。これは、AIを用いて開発プロセスを効率化し、スピーディーかつ柔軟な価値提供を目指す「AI駆動開発(AI-Driven Development)」アプローチに基づいているという。ソフトウェア開発に挑戦する組織が失敗を恐れずトライ&エラーできる環境づくりを支援する。
同サービスでは、従来の手作業に依存していたコード記述やテスト工程に生成AIを導入し、自動化を推進する。これにより、開発チームはより創造的な課題解決に集中することが可能となり、挑戦的な事業アイデアの検証や迅速なプロダクト実現が期待できる。
クラスメソッドは、Amazon Web Services(AWS)をはじめ、データ分析、モバイル、IoT、AI/機械学習などの分野で企業向け技術支援を行う。AWS支援においては2015年から継続して最上位パートナーに認定されており、これまでの技術支援実績は約4000社、管理するAWS環境は25,000アカウント以上に上るという。

「AI駆動開発支援サービス」の概要
現在提供されている支援は2つのシーンに分けられる。1つは、生成AIを活用してプロトタイプ開発を行い、失敗のコストを抑えながら成功の可能性を素早く高める「PoC/MVP開発」支援。もう1つは、AI駆動開発に挑戦したいが具体的な方法が分からない企業に向けた、実践的な伴走支援「AI駆動開発実践プログラム」だ。今後これらの支援をより広い分野に応用・展開していく予定だという。
クラスメソッドは、ソフトウェア開発が年々複雑化し、市場変化が激しさを増す中で、開発において慎重になりすぎ失敗を避ける組織が増えている現状を指摘している。同サービスの特徴として「小さく初めて、素早く学び、迅速に改善する」点を挙げる。クラスメソッドの高い技術力とAIを組み合わせることで、1〜2カ月という短期間で複数のアイデアを検証することを可能にし、失敗からも価値ある学びを得られるという。