KDDIは5月8日、NECと専門人材数およびそれをベースとした売上規模で日本最大のサイバーセキュリティ事業を目指し協業検討を開始すると発表した。(1)両社の知見や自社開発AIを活用した脅威分析、(2)グローバルなセキュリティ運用センター(SOC)高度化――2つを検討する。

NEC 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 森田隆之氏(左)とKDDI 代表取締役社長 CEO 松田浩路氏(報道発表画像より)
(1)では、政府機関と民間企業を防御する純国産「AI×インテリジェンス駆動型サイバーセキュリティ」を展開。KDDIおよびKDDI傘下のラックの「JSOC」「サイバー119」と、NECおよびNEC子会社のNECセキュリティが収集している脅威情報を用いる。
(2)では、ラックとNECのシンガポールでの協業、KDDIのグローバルデータセンター事業「Telehouse」、NECの政府向けITシステムおよびセキュリティの実績を組み合わせ、グローバルでの高度なセキュリティ運用監視体制を構築する。
協業によるビジネスは、KDDIが「WAKONX」、NECが「BluStellar」で展開していくという。