GMOインターネットは5月7日、AIロボット協会(AIRoA)の次世代ロボット開発基盤として「GMO GPUクラウド」が採用されたと発表した。革新的な技術開発と社会実装の加速を支援する。

AIロボット協会が次世代ロボット開発基盤として「GMO GPUクラウド」を採用した
GMO GPUクラウドは、2024年11月にサービス提供を開始した高性能GPUクラウドサービス。「NVIDIA H200 Tensor コアGPU」と高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum-X」を組み合わせ、高速ストレージも備える。大規模言語モデル(LLM)の学習やマルチモーダルAIの開発、複雑かつ高負荷なAIワークロードの処理など、次世代AI開発に最適な環境を提供するとしている。
2024年12月に設立したAIRoAは、「ロボットとAIの融合によってロボット開発の技術を革新し、社会におけるロボットの活用を推進する」というミッションを掲げ、産業分野の垣根を越えたオープンで大規模なデータの収集と、基盤モデルの開発・公開を推進しているとのこと。会員企業などがロボットの遠隔操作データを収集し、それをAIRoAが集約。集約データを基に大規模なAIモデルを開発し、一部の成果をオープンに公開する取り組みをしているが、膨大なデータの高速処理や、高度で複雑なAIモデルを効率的に学習・運用できる基盤が必要だったという。
AIロボット協会 理事長の尾形哲也氏は「日本のロボット産業が国際競争力を維持・強化するためには、世界水準の計算基盤への円滑なアクセスが不可欠。産業の垣根を越えたロボットAI基盤モデルの開発には、高性能な計算基盤の存在が必要で、GMO GPUクラウドはマルチノード構成時のスケーラビリティーに優れ、大規模モデルの学習・ロボットAI開発基盤として圧倒的なパフォーマンスを発揮し、私たちの研究開発を加速する理想的なインフラとして採用することにした。国産サービスであることによるセキュリティ面や、高い技術力と知見を有する技術者の運用支援面での安心感も高く評価している」とコメントしている。
GMOインターネットでは、GMO GPUクラウドを通じ、日本のAI開発エコシステムの発展と、国内企業によるAIを活用したイノベーションの創出を支援していく。