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複雑化するオープンシステムをIT基盤で再統合--富士通 - (page 2)

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:早津優美(編集部)、写真:渡徳博

2005-04-04 10:00

 SOAは基本的にはインターネットプロトコル上でのアプリケーション統合を意味するでしょうから、ウェブベースの技術が重要となります。ウェブベースのSOAコンポーネントを作るためのアプリケーションサーバ製品としてInterstageがあります。これからSOAはいろんな形で標準化されてきて相互に接続される必要があります。ESB(Enterprise Service Bus)がいろんなアプリケーションを結びつけていくわけですが、Interstageが有するWebSphereやWebLogicとInterstageのこうした高いレベルでの互換性が、今後顧客にとっていろいろな面でメリットとなるでしょう。現実に、WebLogic上で開発したアプリケーションコンポーネントがInterstageで問題なく稼働するという実績はいくつも生まれています。既存のアプリケーションは少しずつウェブベースに置き換わっていくでしょう。それがひとそろいできるとようやくSOAがきちんと動き出したといえるわけです。

--Interstageを起点としてミドルウェアを整備するのですね。ほかにはどのような取り組みがありますか。

 インフラ層のミドルウェアとしてはSystemwalkerがあります。インフラ層を形づくるSystemwalkerと業務層の基盤となるInterstageという2つのミドルウェアについては、今後も相当大きな投資を行い、積極的に開発を進めます。海外拠点で培ったものも生かせると思います。

--自律・仮想・統合は、御社の製品の組み合わせによって実現されるのでしょうか。

 オープンでやろうとしています。しかし、自社の製品で実践しないことには進みません。この取り組みの第2段階にあたる製品を2004年の11月に発表しました。3ステップの最終段階といえる発表を今年末に予定しています。この発表で真に“グリッド”といえる内容のものが出てくるでしょう。

協業積極化で世界のサーバ市場へ

--富士通は海外のITベンダーと密接な関係を結んでおられると思います。そのねらいはどこにあるのでしょうか。協業関係にありながらも市場では競合にあたる領域もあると思いますが。

 特にサーバ分野においては、日本の市場の規模だけではITベンダーとして生き残れないでしょう。日本国内のIT投資は、IDCの調査によれば2003年には世界IT投資額の10.7%ほどでしたが、2008年には8.3%になると予想されています。世界市場を視野に収めていく必要があるのです。

 グローバルな視点で見たときには、やはりオープン化がさらに進むでしょう。そのときに何が残るのかと考えると、将来的にはUnixとWindows、Linuxが3分の1ずつを占め、拮抗していくと見ています。3つのプラットフォームにはそれぞれに長短があります。

 UnixにおいてはSolarisが突出した存在で、現在のカスタマベースもダントツです。現在の顧客の大きなトレンドとして、アプリケーションをゼロベースで構築するのではなく、アプリケーション統合、つまりSOAが大きな課題となります。Solaris上の企業の財産は膨大で、そう簡単にはなくなりません。Solarisの陣営を守っていこうという点でサンと富士通の方向性は一致しています。サンは非常に優秀なソフトウェアベンダーです。SolarisやJ2EEがその好例です。同時に、ハードウェアとしてのサーバについては富士通に強みがあり、任せてくれという自負があります。それでいい関係を築いていければと思っています。

 市場ではもちろん提携企業と競合関係になりますが、こうした協業により富士通がSolarisという非常に大きな市場にアクセスできることには大きな意味があると思います。独自のUnixを展開してもどうにもならないわけですから。

 もうひとつのプラットフォームとしてのLinuxには、エンタープライズシステムで本格的に導入するためには解決するべき課題が数多くありますが、少なくとも5年後にはSolaris、Windowsと肩を並べる存在になると思います。

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