NECソフトは6月6日、指紋認証や顔認証に加えて虹彩認証機能も選択できるようにした複合認証入退室管理システム「BiodePass」の販売を開始した。
近年では、個人情報保護のために厳密な入退室管理が求められている。「BiodePass」は、現場での使い勝手のよさと、高セキュリティを両立させるというニーズに応えたものだ。
この製品は生体認証を活用した複合認証入退室管理システムであるため、認証カードなどを必要としない。それでいて万人不同であるため、安全性も高いというわけだ。認証エンジンは同社が独自開発した指紋認証システム「FingerThroughII」、顔検出・照合エンジン「NeoFace」に加え、シーベル社の虹彩認証システム「IrisAccess3000」が使用されている。
ユーザーの登録等はパソコンから行い、3種の認証方式を最大2つ組み合わせて使用することができる。また、オプション機能として「高機能カメラ監視システム」との連携を可能としている。
価格はハードウェア込みで税別1セット300万円から。同社では今後3年間に100セットの販売と、SIおよび保守を含めて約5億円の売上げを見込んでいるという。