ビジネスインテリジェンスベンダー3社が、プロプライエタリなデータベース製品の代替となる、オープンソースのパッケージ製品をリリースした。
Greenplum、JasperSoft、Kinetic Networksの3社は米国時間3日、データ分析ツールおよびGreenplumが専門とするビジネスインテリジェンスデータベースを含む、ソフトウェア/ハードウェアのバンドル製品を発表した。同製品は、Greenplumが提供する「Bizgres Project」から入手できる。
このバンドル製品は、オープンソースデータベース「PostgreSQL」の1バージョンで、大規模な分析データベースの構築に特化された、GreenplumのBizgresを基礎としている。
また、Greenplumは同日、オレゴン州ポートランドで開催された「O'Reilly Open Source Convention」において、Bizgresのバージョン0.7をリリースした。
アナリストらは、オープンソースデータベースの存在は、リレーショナルデータベース市場全体に大きな影響を与えつつあり、特にローエンド向け製品市場にとっては脅威となっていると分析する。広く利用されている一般的なデータベースの代表例としては、PostgreSQLとMySQLが挙げられる。
同バンドル製品を提供することで、Greenplumとそのパートナー企業は、ビジネスインテリジェンス分野に投下される企業の資金を獲得していきたいと考えている。企業の間では過去数年間、同分野に比較的安定的な予算が振り分けられている。
3社のうち、JasperSoftはオープンソースレポートツールを、Kinetic Networksはコンサルティングサービスおよびデータ移行ツールを提供するという。
オープンソースのビジネスインテリジェンス製品はこのほかにも、Eclipse Foundationから入手できる。この製品は「Business Intelligence and Reporting Tools(BIRT)」と呼ばれ、ビジネスインテリジェンスベンダーActuateが開発したものだ。同製品は、6月にバージョン1.0がリリースされた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ